PC 地デジでは、長らく 5.1ch サウンドに対応した地デジチューナーが販売されずにいた。
しかし、HP ProLiant ML115 G5 超静音、地デジ 残暑編で紹介した地デジチューナーでは、5.1ch が正式にサポートされた。
今回は、同構成で PC における 5.1ch サウンドの出力方法の一例について紹介する。
今回の評価環境で利用した製品は以下の通り。
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PIXELA 地上/BS/110°CSデジタル 3波放送対応 フルハイビジョン キャプチャーボード PIX-DT230-PE0
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Creative サウンドカード PCI Express Sound Blaster X-Fi Titanium Professional Audio
SB-XFT-PA
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ロジクール Z-5500 Digital Z-5500R
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audio-technica 光デジタルケーブル
1. の地デジキャプチャーカードは、もちろん必須。現時点 (2010/11/09) での筆者の調査においては、5.1ch 対応の唯一の製品。
2. は、サウンドカード。もちろん、5.1ch 対応のもの。
(*) 当サウンドカードでは、DVD の 5.1ch 出力はできるものの、地デジ環境では 5.1ch
出力ができない障害があったが、最新のドライバーを適用することにより問題を解決した。最新のドライバーを製品の Web サイトからダウンロードし、適用しておくこと。
3.は、5.1ch 対応スピーカー。残念ながら、現時点 (2010/11/09) では、製品は収束されてしまい後継製品も販売されていない。同製品と同様に Dolby Digital Live 対応のスピーカーもしくはアンプが必要。AAC 対応のスピーカーもしくはアンプでも良い。PIX-DT230-PE0 では、PCM および AAC の両コーデック対応。
以下に同構成の主な設定項目について説明する。
まずは、サウンドカードのエンコーダーを設定する。
[すべてのプログラム] -> [Creative] -> [Creative コンソールランチャ] より、[Creative コンソールランチャ] を起動する。
[エンコーダ] を選択する。
[Dolby Digital Live] を選択する。
Z-5500 のモニターを参照し、選択したエンコード [Dolby Digital Live] を認識していることを確認する。
次に、地デジキャプチャーカードの設定を行う。
[Station TV X] を起動し、[設定] より、[設定] 画面を起動する。
[音声出力] を選択する。
[PCM (ダウンミックスなし)] を選択する。(AAC コーデック対応スピーカーもしくは、アンプに接続する場合のみ AAC を選択する。)
以上で、PC で 5.1ch サウンド再生環境の準備が完了した。
番組表で、番組タイトルに [SS] と併記されている番組を視聴してみよう。
もちろん、[SS] と併記されている番組を録画再生でも 5.1ch が有効。
これらの評価により、PC による地デジライフの現実性が高まってきたと感じた。
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