最近の PC 用地デジチューナーには、DLNA の DTCP-IP 対応をうたっているものが多い。スペック概要では、PC で録画した番組をネットワークを介して DTCP-IP デバイス ( 昨今の液晶テレビ、PS3) での再生が可能というものだ。
この DTCP-IP は、家電よりの規格なのか、PC 的な説明がなされておらず、仕様に不明点が多い。PC 用地デジチューナーにおいて、DLNA DTCP-IP 対応とは、DTCP-IP サーバー機能が提供されているということ。
以下の製品では、DTCP-IP サーバーソフトウェアがバンドルされている。
ネットワークを介した実際の利用シーンとして、リビングにある家電地デジレコーダーもしくは、PC ( ホームサーバー ) で番組を録画して、各部屋にある PC で録画した番組を視聴するというスタイルが一般的ではないだろうか。
そこで、DTCP-IP サーバーに保存されている番組を PC クライアントで視聴するにはどうしたら良いのか。アナログであれば、単純に録画したファイルをネットワーク上に共有し、PC クライアントから起動すれば良いのだが、地デジでは、著作権保護の問題から、録画した番組は、録画を行ったデバイスでのみ再生が可能で、録画したファイルを他のデバイスで再生することはできない仕様となっている。
これを解決するのが、DTCP-IP である。DTCP-IP を利用すれば、録画した番組を他のデバイスで再生可能となる。
つまり、PC で DTCP-IP サーバーのコンテンツを再生するためには、PC に DTCP-IP クライアントをインストールする必要がある。現時点では、DTCP-IP クライアントは、Windows のどのバージョン、エディションにも含まれていない。新規にインストールする必要がある。
DTCP-IP クライアントとしては、以下の製品が提供されている。
今後、OS への DTCP-IP クライアント機能標準搭載を強く望む。DTCP-IP サーバー機能も標準搭載されればより良い。
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