.NET 10 RC1 のリリース
2025 年 9 月 9 日に .NET 10 RC1(10.0.100-rc.1) がリリースされました。2025 年 2 月 25 日に .NET 10 の最初のプレビューがリリースされてから毎月アップデートされたプレビューがリリースされて、現在の RC1 のリリースとなりました。.NET 10 RC1 は、以下のサイトからダウンロードできます。
RC(release candidate) は、リリース候補ビルドという位置付けですが、サポート フェーズが Go Live
でマークされるため運用環境での利用ができます。
.NET 10 RC1 は、Go Live であるため運用環境で利用できますが、サポート期限が短期であるため注意が必要です。.NET および .NET Core サポート ポリシー の記載によると、.NET 10 RC1 のサポート終了日は、2025 年 10 月 14 日とあります。正式リリースである GA(一般公開) ビルドは、もうちょっと先と考えると、その間をつなぐ RC2 が近いうちにリリースされると思われます。RC1 を運用環境で利用する場合は、RC2 がリリースされ次第、アップデートが必要となります。
.NET 10 のリリース日は 2025 年 11 月 11 日
.NET 10 RC1 は、リリース候補ビルドであるため近いうちに GA(一般公開) ビルドがリリースされる見込みです。気になるリリース日ですが、サポート ライフルサイクルのサイトを確認すると、.NET 10 のリリース日は、2025 年 11 月 11 日
と記載されています。また、.NET 10 のサポート終了日は、2028 年 11 月 14 日
と記載があります。偶数バージョンは、LTS(Long Term Support) であるためサポート期間が 3 年間となります。現行の LTS である .NET 8 を使用している場合、.NET 8 のサポート期限が、2026 年 11 月 10 日であるため、LTS の利用を継続する場合は、それまでに .NET 10 への移行が必要となります。
.NET のサポート ポリシーまとめ
.NET のサポート ライフサイクルについての詳細は、以下にあります。
過去の記事で、.NET サポート ライフサイクルのまとめを行っていますが、2025 年 9 月に STS(Standard Term Support) のサポート ポリシーに変更がありました。
STS は、これまで実質 1.5 年のサポート期限だったのが、2 年に変更となりました。
.NET および .NET Core サポート ポリシー を一通り読むと、.NET のサポートの考え方について理解できると思いますが、要約すると、以下の通りです。
- 毎年 11 月にメジャー バージョンが、リリースされる。
- メジャー バージョンには、LTS(Long Term Support)、STS(Standard Term Support) がある。
- 偶数バージョンが LTS、奇数バージョンが STS。
- (例) .NET 8 は、LTS。.NET 9 は、STS。
- LTS, STS の品質は同様。違いはサポート期間の長さ。
- LTS は、リリース開始日から 3 年間のサポート。
- 厳密には、3 年後(3y x 12m x 30d = 1080日後)地点以降の最初の第 2 火曜日がサポート終了日。
- STS は、 リリース開始日から 2 年間のサポート。
- 厳密には、2 年後(2y x 12m x 30d = 720日後)地点以降の最初の第 2 火曜日がサポート終了日。
- サポート期間内でサポートを維持するためには、最新のパッチを適用する必要がある。
- サポートが終了したバージョンを使用していると、セキュリティ更新も提供されないため脆弱性をついた攻撃を受ける可能性がある。
.NET のリリース サイクルを確認するには、.NET および .NET Core サポート ポリシー に掲載されている以下の図が分かりやすいですね。
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