ML115 G5 の CPU を "Phenom X4 9950 Black Edition BOX" に換装し、評価環境として利用していた。ファンを静音化し、デスクトップしての利用もありかなと思っていたが、消費電力の点で、不満があった。

評価利用でもメモリリークなどの運用時に露呈する問題を先行精査するためには、常時起動しておくことが必要だからだ。

しかしながら、常時起動しておくと、電気代がかなりの額となる。ランニングコスト、経費節減の点でも重要な指標となる。CPU の性能向上、イコール、電力アップというのが定石だと諦めていたが、最近の CPU 事情は変わってきたようだ。

"Phenom X4 9950 Black Edition BOX" では、TPD が 140 W、ワットチェッカー等を使って正しく計測したわけではないが、電気代は気になる金額となる。

それが、"Athlon II X4 605e" では、TPD が 45W。単純に電気代が正比例に減額されるわけではないだろうが、TCO を考えると、投資効果はあるだろう。廉価サーバー ML115 を利用していても電気代金が膨大になれば、本末転倒だ。

   

ML115 の CPU 換装において、Windows 7 の Windows エクスペリエンス インデックスは、以下の結果となった。

  • CPU: "Phenom X4 9950 Black Edition BOX" -> "Athlon II X4 605e"
  • プロセッサのサブスコア: 7.1 -> 7.0
  • 検出されるプロセッサ名: AMD Phenom(tm) 9950 Quad-Core Processor 2.60 GHz -> AMD Proccesor model unknown 2.30 GHz

プロセッサが "unknown" というのが不安だが、現状のロードテストで、問題は発生していない。また、パフォーマンスも体感できるほどの変化もない。これで、このまま問題が発生せず、省力化によるランニングコストの減額に成功することを楽しみにしている。

AMD Phenom™ プロセッサ モデルナンバー & 機能比較

AMD Athlon™ II プロセッサ モデルナンバー & 機能比較

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