CentOS 5.4 への JRE のインストール
開発環境は、利便性の高い Windows を利用し、運用環境は、Linux で構築というケースも多々あるとおもう。Java のプラットフォーム非依存性がなせる技だ。
今回は、Windows 環境から、CentOS 5.4 へのリモートアクセスには、老舗の TeraTerm を利用した。現在でも現役のターミナルとして進化を続けているのが驚きだ。もちろん、CentOS のターミナルで操作しても構わない。筆者は、Hyper-V で評価環境を構築したので、リモートアクセスが便利だと考えた。
ターミナルから 、"java -version" コマンドで、既にインストール済みの JRE のバージョンを確認する。筆者の環境では、以下のように出力された。
>java -version
java version "1.6.0" Open JDK Runtime Environment (build 1.6.0-b09)
OpenJDK Client VM (build 1.6.0-b09, mixed mode)
"Open JDK" がインストールされていることが分かる。筆者の開発環境の Java のバージョンは、java version "1.6.0_18" なので、互換性の問題はないだろうが、今回は、万全を期して、開発環境と同じ JRE をインストールすることにする。
"Open JDK" のアンインストール手順。
ターミナルで、su で、root でログオンして、以下のコマンドを入力し、インストール済みの Java のパッケージを確認する。"installed" と表示されているものが、インストール済みのパッケージだ。
>yum list | grep java
...
java-1.6.0-openjdk.i386 1:1.6.0.0-1.2.b09.el5 installed
...
競合しても適切な設定をすれば、問題ないと思われるが、ここでも万全を期して、"Open JDK" をアンインストールする。
yum erase java-1.6.0-openjdk.i386 1:1.6.0.0-1.2.b09.el5
以下は、コマンドの出力結果だ。
Resolving Dependencies
--> Running transaction check
---> Package java-1.6.0-openjdk.i386 1:1.6.0.0-1.2.b09.el5 set to be erased
--> Finished Dependency Resolution
Dependencies Resolved
==========================================================================================
Package Arch Version Repository Size
==========================================================================================
Removing:
java-1.6.0-openjdk i386 1:1.6.0.0-1.2.b09.el5 installed 75 M
Transaction Summary
==========================================================================================
Install 0 Package(s)
Update 0 Package(s)
Remove 1 Package(s)
Is this ok [y/N]: y
Downloading Packages:
Running rpm_check_debug
Running Transaction Test
Finished Transaction Test
Transaction Test Succeeded
Running Transaction
Erasing : java-1.6.0-openjdk 1/1
Removed:
java-1.6.0-openjdk.i386 1:1.6.0.0-1.2.b09.el5
Complete!
続いて、GIJ および依存パッケージをアンインストールする。
>yum erase java-1.4.2-gcj-compat.i386
http://java.com/ja/download/manual.jsp より、最新の JRE をダウンロードする。ファイル形式は、Linux RPM (自己解凍ファイル) を選択する。現在(2010/03/09)の最新バージョンのファイル、"jre-6u18-linux-i586-rpm.bin" をダウンロードした。
リモートから、アクセスしている場合は、CentOS 上に "jre-6u18-linux-i586-rpm.bin" をコピーする。リモートからのファイルのコピーは、SCP を利用するとよい。Windows 環境では、WinSCP なるものが利用できる。
WinSCP を利用する場合は、http://winscp.net/ から、[Download] で、現在 (2010/03/09) の最新バージョン WinSCP 4.2.7 の [Installation package] をダウンロードし、セットアップは、すべてデフォルトでインストールする。起動し、接続先ホスト、必要な権限を有するユーザー名、パスワードを入力し、CentOS に接続する。
以下のようにファイルを適当な場所に置く。SCP を使ってコピーしても構わない。
>mkdir /opt/jre/
>cp jre-6u18-linux-i586-rpm.bin /opt/jre/
ファイルを実行可能にする。
>chmod a+x /opt/jre/jre-6u18-linux-i586-rpm.bin
ファイルを実行。
>/opt/jre/./jre-6u18-linux-i586-rpm.bin
インストールプロセスが開始するので、そのまま続行。
インストールが完了したら、"java -version" コマンドから、最新の JRE がインストールされたことを確認する。
>java -version
java version "1.6.0_18"
Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.6.0_18-b07)
Java HotSpot(TM) Client VM (build 16.0-b13, mixed mode, sharing)
最後に、インストールファイルを削除する。
>rmdir /opt/jre/
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