Linux Hyper-V 統合サービスの制限事項
以前の記事で、Linux へ Hyper-V 統合サービスをインストールする方法、Hyper-V 上の Linux でマウスキャプチャを有効にする方法を紹介した。
今回は、Linux Hyper-V 統合サービスの制限事項について検証する。
"Linux Integration Components Version 2" でサポートされていない項目は以下の通り。
- 統合サービス: OS シャットダウン、時刻同期、データ交換、ハートビート、バックアップ ( ボリューム スナップショット )
- ネットワーク: ジャンボ フレーム、TCP オフロード
- ストレージ: VDH ディスクとパススルーディスク (物理ディスク) のホットプラグ
バックアップ ( ボリューム スナップショット ) については、ライブバックアップつまり、無停止でのバックアップがサポートされていない。ただし、一時的な停止をともなうスナップショットバックには対応しているので、瞬断を前提とした運用をおこなうことで回避できる。
時刻同時刻同期は、ホスト OS の時刻とゲスト OS の時刻を同期させる機能だが、一般的なゲスト OS では、時刻を手動で設定すればさほど大きなブレはない。しかしながら、Linux をゲスト OS としたときには、手動で時刻を設定してもどうしても時刻のブレが発生してしまう。Linux をゲスト OS として利用する場合には、NTP クライアントを利用すべきだろう。
ネットワークに関しては、 ジャンボ フレーム、TCP オフロードの未サポートよりもむしろ、仮想ネットワークの構成によるボトルネックに注意すべきだろう。
その他の制限事項関しては、現時点では、大きな不満はない。Hyper-V で Linux をゲスト OS として利用する場合、無停止運転を前提条件としなければ、大きな障害はないだろう。
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