Linux 統合サービス v2.1 のインストールモジュールをメイク時に以下のメッセージが表示されることがある。
"Your system DOES NOT support the timesource driver"
これは、Red Hat Enterprise Linux 5 x64 系統の Linux OS で発生する。
Linux 統合サービス v2.1(Linux Integration Services Version 2.1 for Microsoft Hyper-V) の制限事項として、ゲスト OS を Red Hat Enterprise Linux 5 x64 とした場合、"Pluggable Time Source component" がサポートされないということが原因。
Red Hat Enterprise Linux 5 x86 系統の Linux OS であれば、メイク時に以下のようなメッセージが表示され、"Pluggable Time Source component" がサポートされていることがわかる。
"Your system supports the timesource driver, including driver in the build"
といって、x86 版にすると、SMP がサポートされないので注意が必要。
この問題を回避するためには、仮想マシンに "adjtimex" をインストールする。
手順としては、Red Hat x64 系へ "Linux Integration Services Version 2.1 for Microsoft Hyper-V" をインストールした後、"adjtimex" をインストールする。
[root@centkun ~]# yum install -y adjtimex
....
Package Arch
Version Repository
Size
========================================================
Installing:
adjtimex x86_64
1.20-2.1 base
38 k
Transaction Summary
========================================================
Install 1 Package(s)
Upgrade 0 Package(s)
....
Running Transaction
Installing : adjtimex
Installed:
adjtimex.x86_64 0:1.20-2.1
Complete!
この回避方法は、Linux Integration Services Version 2.1 for Microsoft Hyper-V に付属のドキュメントに記載されている。
当評価環境において、実際に時刻を正確に保てるのかを検証中だ。
この方法で時刻の精度が保てるのであれば、NTP の利用やカーネルの起動オプションの変更の作業を軽減できるので、結果を期待したい。
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