ML115 G5 RAID HDD Degraded 復旧 まとめ

2010/07/26
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以下、ML115 G5 オンボード RAID (MediaShield) の復旧方法のまとめを紹介する。

復旧を行った環境情報は以下の通り。

  • OS: Windows Server 2008 R2
  • RAID Driver: 11.1.0.33, RAID ROM: 9.85
  • RAID 構成: アレイ 0 ミラー (1T + 1T) , アレイ 1 ミラー (1T + 1T)

上記の RAID ドライバーは、"15.49_nforce_winvista_win7_64bit_international_whql.exe" を実行 -> [NVDIA ストレージ ドライバ] を選択し、インストール。

障害情報は以下の通り。

  • アレイ 0, アレイ 1 が劣化 (Degraded)
  • MediaShield BIOS 上では、アレイ 0, アレイ 1, アレイ 2 の 3 つのアレイ (Degraded) を検出
  • アレイ 0 のハードディスク Port 0.1 が物理的故障

対処内容は以下の通り。

  • 物理的故障をおこしたハードディスクを正常品と交換
  • アレイ 0 に新規追加したハードディスクを追加し、アレイの再構築
  • アレイ 2 を削除し、アレイ 1 にアレイ 3 を削除したことによりフリーになったハードディスクを追加し、アレイの再構築

他の記事では、触れなかったが、アレイ 0 内のハードディスクの物理故障時に、何故か、アレイ 1 までも劣化してしまった。

アレイ 0、アレイ 1 を構成しており、アレイ 0 内のディスクが故障したため、影響はアレイ 0 のみに留まると考えていたが、アレイ 1 までも劣化した。

ただ、アレイ 1 の劣化は、Port 1.0 と Port 1.1 とのミラー構成が崩壊、それぞれが別のアレイと検出された。
この時、OS 上では、単一のドライブとして認識されていたため、データの不整合の問題は発生しなかった。

このアレイ 1 の劣化は、アレイ 0 の復旧と同時に、ミラー崩壊後に発生したアレイ 3 を削除し、フリーとなったディスクをアレイ 1 に追加し、アレイ 1 の再構築を行った。(アレイ 0 を再構築することにより、自動的にアレイ 1 も回復するかどうかの検証は実施していない)。

このように、アレイを別にしても、1つのアレイに障害が発生した場合、他のアレイにも影響がででしまったという現象が、偶然ではなく、仕様ということであるなら、少々、使い勝手が悪いと感じることは否めない。

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