Windows 7 64bit を Servlet, JSP の開発環境とするため、Java の Web コンテナである Apache Tomcat をインストールする。
今回インストールする Apache Tomcat のバージョンは、Apache Tomcat 6.x であるため、必要条件として、Java 2 Standard Edition Runtime Environment (JRE) version 5.0 または、それ以降のバージョンがインストール済みとして手順をすすめる。JDK のインストールは、他のサイトか、こちらを参照願いたい。
ブラウザで、http://tomcat.apache.org/ を開き、左部
[Download] -> [Tomcat 6.x] をクリックする。[Quick Navigation] -> [6.0.24](2010/02/28 現在)
。今回は、バイナリでインストールするため [Binary Distributions] -> [Core] から、"64-bit
Windows zip" をダウンロードする。
(*) 筆者が見落としてしまったのか、それともこの記事を作成中にリリースされたのかわからないが、"32-bit/64-bit
Windows Service Installer"
という版も配布されているようだ。このインストーラー付属バージョンを利用すれば、容易にインストールが可能で、以降の手順は、必要ないと思われる。
"apache-tomcat-6.0.24-windows-x64.zip" を展開する。展開したフォルダを任意の場所に移動する。長いパスは敬遠されがちだが、Java Hell 回避のため、筆者は、以下のパスに移動した。
C:\Program Files\apache-tomcat-6.0.24-windows-x64\apache-tomcat-6.0.24
次に、"JAVA_HOME"、もしくは "JRE_HOME" 環境変数を設定する。既に、正しく環境変数が設定されている場合は、改めて設定を変更する必要はない。JRE のみを利用している場合は、"JRE_HOME" 環境変数のみを設定すればよい。JDK をインストールしているのであれば、"JAVA_HOME" 変数のみを設定する。どちらか一方でよく、両方の環境変数を設定する必要はない。以降の手順は、JDK をインストールことを前提に手順を進める。JRE のみを利用する場合は、"JAVA_HOME" という文字列を "JRE_HOME" に読み替えていただきたい。
[スタートボタン] -> [コントロール パネル] -> [システムとセキュリティ] -> [システム] -> [システムの詳細設定] から、[システムのプロパティ] ダイアログ の [詳細設定] タブの [環境変数] ボタンをクリックする。下部の[システム環境変数] の [新規] ボタンをクリックし、以下の通り入力する。
変数名: JAVA_HOME
変数値: C:\Program Files\Java\jdk1.6.0_18(自分の環境に合わせて読みかえる。)
これで、基本設定は、ほぼ完了だ。次に、Tomcat を起動する。Windows では、スタートアップ用にバッチファイルが用意されている。Tomcat のホームディレクトリ ( 筆者の環境では、C:\Program Files\apache-tomcat-6.0.24-windows-x64\apache-tomcat-6.0.24 フォルダ) 以下の bin フォルダ内の "startup.bat" をダブルクリックして起動する。コマンドプロンプトが起動し、エラーが表示されていないことを確認する。このとき、コマンドプロンプトから、バッチファイルを起動してもよいが、プロンプトのカレントディレクトリが Tomcat のホームディレクトリの bin フォルダになっていないと起動に失敗するので、ダブルクリックでの起動を推奨する。
Tomcat を終了には、スタートアップと同一のフォルダに、"shutdown.bat" というバッチファイルが用意されているため、これをダブルクリックして終了する。"startup.bat" と "shutdown.bat" へのショートカットをデスクトップに置いておけば容易に Tomcat の起動、終了が容易となる。
Tomcat の動作確認を行うため、Tomcat を起動する。ブラウザから、"http://localhost:8080/" にアクセスする。「If you're seeing this page via a web browser, it means you've setup Tomcat successfully. Congratulations! 」と画面に表示されていれば正しく動作している。
最後に、インストーラー付属パッケージでは、インストールウィザードで設定することが可能らしいが、今回は、手動インストールなので、手動で、Tomcat の管理ユーザーの追加を行う。Tomcat のホームディレクトリ ( 筆者の環境では、C:\Program Files\apache-tomcat-6.0.24-windows-x64\apache-tomcat-6.0.24 フォルダ) 以下の conf フォルダ内の "tomcat-users.xml" ファイル任意のエディタで開く。<tomcat-users> ノード以下に、<user> ノードを追加する。<user> ノードの "roles" 属性が "manager" になっていれば管理者として定義されるので、その他の属性は任意で決定してもよい。デフォルトの "tomcat-users.xml" ファイルには、サンプルで、<role> ノード、<user> ノードが定義されているが、これらは、コメントアウトされていることに注意する。筆者は、メモ帳でファイルの編集を行ったため、コメントアウトされていることに気付かず、コメント内にユーザーの定義を行い。設定が反映されないといった情けないことに時間を費やしてしまった。<user> の定義例は、以下の通り。
<user username="admin" password="pass" roles="manager"/>
ノードを追加後、Tomcat を再起動し、
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