Eclipse と Tomcat で JSP 開発環境を構築する。Eclipse を IDE として、Tomcat 上で JSP を実行する環境としては、J2EE の類もあるが、J2EE は、概念なので、敷居が高いので、初心者や容易に速く JSP を実装したい場合には、Eclipse の Tomcat プラグインを利用するとよい。
まず、Tomcat のプラグインをダウンロードする。2010/02/29 現在では、以下のサイトより Tomcat プラグインをダウンロード可能だ。
http://www.eclipsetotale.com/tomcatPlugin.html
[Download] から、現在の最新バージョンである "tomcatPluginV321.zip" をダウンロードする。ダウンロードしたファイルを解凍し、Eclipse のプラグインのホームディレクトリにコピーする。ホームディレクトリとは、Eclipse のインストール先 Eclipse フォルダ以下の plugins フォルダだ。
次に Eclipse を -clean オプションで起動する。既に起動している場合は、Eclipse を終了する。
>eclipse.exe -clean
起動後の Eclipse のツールバーに Tomcat のアイコンが表示されていることを確認する。Tomcat のアイコンが表示されていれば、正しくプラグインがロードされている。
次に、Tomcat のバージョンと Tomcat のパスを設定する。[Window] -> [Preference] -> [Tomcat] を選択、続いて Tomcat のバージョンを選択、Tomcat のホームディレクトリを設定する。その他のオプションは、デフォルト値を利用すればよい。[Apply] で設定を適用する。
このプラグインは、Eclipse がデフォルトで利用する JRE 上で Tomcat を実行するので、Eclipse が利用する JRE を JDK に含まれる JRE に設定する必要がある。Tomcat は、JDK に含まれる JRE 上で実行させることが必要条件だからだ。[Window] -> [Preference] -> [Java] ノード以下の [Installed JREs.] を選択、JDK の JRE が設定されていない場合は、[Add] ボタンをクリック、JRE Type は、Standard VM を選択、JRE Definition ダイアログで、[JRE home] を環境にあわせて設定する。筆者の環境では、以下のパスを設定した。
C:\Program Files\Java\jdk1.6.0_18\jre
設定を確定させて、Install JREs ダイアログに戻り、追加した JDK に含まれる JRE を利用するようにチェックをつける。設定を確定する。
さらに、[Window] -> [Preference] -> [Tomcat] ノードを展開し、[JVM 設定] から、[JRE] を先ほど追加した JDK に含まれる JRE を設定する。設定を確定すれば、準備は完了だ。
Eclipse の [Tomcat 起動] コマンドバーをクリックし、Tomcat を起動する。ブラウザから、http://localhost:8080/ にアクセスし、Tomcat が正しく起動されていることを確認する。
次に動作確認のため、実際に JSP の簡単なアプリケーションを作成する。
[File] -> [New] -> [Project...] -> [Java] -> [Tomcat プロジェクト] で、任意のプロジェクト名( ここでは、"JspDemo001" とする )を設定し、[Finish] でプロジェクトを作成する。
[File] -> [New] -> [File] で、プロジェクト直下に、"hello.jsp" を作成する。hello.jsp ファイルに以下のコードを記述する。
<html>
<body>
<h2>Hello, JSP World!!</h2>
<%=new java.util.Date()%>
</body>
</html>
ファイルを保存し、ブラウザで以下のアドレスに接続する。設定によっては、アドレスの大文字小文字を区別するので、作成したプロジェクト名、ファイル名と同様の文字列を指定する。
http://localhost:8080/demoJsp001/hello.jsp
「Hello, JSP World!!」という文字列と、現在の時刻が表示されていればよい。
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