MASUDAQ BLOG
NO DEVELOPMENT NO LIFE.
sendmail と dovecot による仮想ユーザーの実現
CentOS 5.4 のデフォルトの MTA である sendmail、デフォルトの MRA である dovecot を使用した仮想ユーザーメールサーバー構築について考える。ここで述べる仮想ユーザーとは、Linux のユーザー (/etc/passwd) を新規に作らず、発行されたメールアカウントを指すものとする。sendmail で仮想ユーザーを実現するには、"Cyrus SASL" を利用する。"Cyrus SASL" は、sendmail で、SMTP 認証を実現するために利用するもの。SMTP 認証を行わないのであれば、MTA からユーザー情報にアクセスする必要がなく、もちろん仮想ユーザー情報も意味をなさなくなるため、MTA で仮想ユーザーを利用することは、SMT...
dovecot の pop3, imap 認証で sasldb データベースを利用する
以前の記事では、sendmail において、SMTP 認証で使用するユーザー、パスワードを Linux アカウントではなく、auxprop プラグインで独自管理する方法を紹介した。この際、auxprop プラグインは、"Berkeley DB" 形式のデータベース: /etc/sasldb2 ファイルに格納されたユーザー情報をリソースとする。しかしながら、致命的な問題として、Dovecot は、認証リソースとして、sasldb( Berkeley DB 形式 ) をサポートしていない。[Dovecot] Auth user from sasldb with dovecotRe: [Dovecot] Auth user from sasldb with dovecot - ...
CentOS sendmail でのメールアカウント独自管理 (auxprop)
前回の記事では、CentOS で sendmail を利用したメールサーバー構築の方法を紹介した。また、同記事では、承認されていないユーザーのメール送信を防ぐために、SMTP 認証を有効にした。前回は、SMTP 認証の際に、対象のメールアカウントに対して、Linux アカウントのユーザー名とパスワードで認証する方法を紹介した。この方法では、メールアカウントを発行するために、Linux ユーザーを作成する必要があり、メールサーバー専用に Linux を構築する場合では、ユーザーカウントの管理が煩雑となる。今回の記事では、Linux アカウントとメールアカウントをマッピングせず、メールアカウントを独自に管理する方法を紹介する。前回の設定 (CentOS 5.4 x64 のデフ...
SMTP ポート 25 と587 について
一般的な MTA( メールサーバー ) 間の通信では、通信元の MTA は、通信先の MTA の TCP ポート 25 番宛てにアクセスし、メールを送信する。これが SMTP と呼ばれるもの。つまり SMTP サーバーを構築したのであれば、ルーターなどのファイアウォールで TCP ポート 25 番を開放する必要がある。 しかしながら、ADSL、フレッツ光等の民生用の回線で、動的 IP を用い SMTP サーバーを構築した場合、TCP ポート 25 を利用した SMTP では、アクセスを拒否されることがある。( 自宅でメールサーバーを構築して、特定の携帯電話キャリアのメールアドレスへメールしても、携帯電話で受信できないといういうのもこれが原因 )。これが、所謂、OP25B...
CentOS メールサーバー sendmail の設定
今回は、CentOS でメールサーバーを構築する方法を紹介する。特に今回は、送信メールサーバー (MTA) のデファクト スタンダードである "sendmail" のインストール、設定について紹介する。受信メールサーバー (POP3/IMAP) の構築については、別の記事で紹介する予定だ。 "sendmail"、"sendmail-cf" をインストールする。[root@centkun]# yum install -y sendmail[root@centkun]# yum install -y sendmail-cf"sendmail.mc" を編集する。[root@centkun]# vi /etc/mail/sendmail.mc"sendmail.mc" では、"...
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