MASUDAQ BLOG
NO DEVELOPMENT NO LIFE.
クライアントコンピューティング 64bit 時代の幕開け
先回は、サーバーの 64bit に触れたが、今回は、クライアントコンピューター側の話である。MOSS とは、直接的な関係は無いが、サーバー構成の複雑化に伴い、エンジニアの開発用コンピュータのスペックもそれなりのものが必要とされつつある。 現在では、開発環境、検証環境として「Microsoft Virtual Server 2005 R2」、「VMWare」等の仮想化技術を利用し、複数ノードで構成される本番環境に限り無く近い環境を構成することが QA の観点から定石となりつつある。 ただ、職業エンジニアの読者の方々には、昨今の開発環境としてのハイスペックコンピューターの必要性を上司に説き、見事、購入、レンタルに至った経験を持つ方は少ないだろう。 やはりこれは、オープン系が黎...
SharePoint for IFilter x64 PDF DocuWorks リリース
いつの間にやらしかしも同時期に。。。MOSS ファーム構成を 64bit で組む際に、今まで注意を喚起してきた IFilter の 64bit が主要ベンダから相次いで正式リリースされた。 今まで、64bit 版でファームを構成する際に、検索で利用する PDF, DocWorks 文書の IFilter が 64bit 対応しておらず、ベンダ純正では無い IFilter を購入したり、非検索対象として断念したり、Index サーバーのみ 32bit 版で構成するなどの様々な検討が必要であった。 それが、何の前触れも無く、12月に入って、主要ベンダから、64bit 対応の IFilter がささやかにリリースされた。 Adobe PDF iFilter 9 for 64-...
MOSS OutOfMemory の怪
IA-32 系のプロセッサを搭載したマシンでは、1 プロセスが参照可能なアドレス空間は、4GB(2^32=4294967296) だ。 そのアドレス空間の上位 2G がカーネルモード用、下位 2G がユーザーモード用。 MOSS のモジュールが既に 300MB 位を利用しているため、IA-32 系の環境では、約 1.7GB のアドレス空間の中で、MOSS のカスタマイズを行う必要がある。(*) MOSS がユーザーモードアドレス空間の拡張に対応しているかは未確認。 (*) メモリの仕組みについては、「第4回 メモリー管理のキー技術「仮想メモリー」を知る」を参考のこと。 1.7GB、筆者にとっては途方もない数値。実際、筆者が構築してきたシステムでこのアドレス空間を食い潰し...
MOSS リストアイテム取得メソッドの怪
今回は、MOSS の開発系の話。MASUDAQ.COM 提供予定の MOSS Web パーツの開発を進めていた所、一つの謎にぶち当たった。それは、MOSS のオブジェクトモデルを利用して、リストアイテムを取得するロジックについてだ。MOSS のリストは、Microsoft.SharePoint 名前空間の SPList クラスで表現される。この MOSS のリスト SPList に対して、リストアイテムは、同名前空間の SPItem で表現される。SPList オブジェクトから、SPItem を取得するインターフェースは、多数にあるが、今回の開発では、リストアイテムの ID が分かっていたため、リストアイテムの ID をキーにして、リストから、該当するリストアイテムを取得...
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